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by tkc-blog

謎の会社、世界を変える。エニグモの挑戦

1年くらい前だろうか。
日経ビジネスの何かの特集で、エニグモの存在を知った。
いつの間にか帯表紙に出井さんの推薦をもらえるくらい大躍進しているみたいです。
本を読む前は、ネット企業で最も成長が見込める会社の一つだろうなぁ。
DeNAの次はエニグモか!?くらいに思っていた。
読み始めて、C2C ビジネスの話が出てきて、次から次へと世界初のビジネスを世に送り出す彼らの価値観とか姿勢にちょっと熱くなったわけですよ。
いくつかトピックをあげてみます。

■「ハインリッヒの法則(1対29対300の法則)」

「1つの深刻な自己の裏には、表に出てこない29の軽い災害があり、300のひやっとした経験がある」という統計学の法則だが、アイデアにも応用している。
面白いアイデアを思いついたら、同じアイデアを思いついた人が世の中に300人はいて、動き出す人が30人いて、実現させる人が1人。
300人から30人になるときに決断が必要で、30人から1人になるためにはスピードがいる。
新しい何かを考え、作り出して差別化することが、これからの時代には万人に大事だろう。

■スピード&スモールスタート
先に、エニグモは世界初のビジネスを創り出しているが、それを可能としているのが、このスピード&スモールスタートの考え方、つまりは仮説検証的アプローチだ。
Ansoff matrixのnew mkt×new productの象限の成功確度はかなり低い。
小さく初めて、随時仮説検証を施し、ビジネスの成熟度を上げていくべきである。しかも早く。
これらの意味をまとめた言葉になっていて、結構気に入った。

■「気分」重視
仕事をする上で、「気分」を大事と考えていて、「楽しい気分」になれる工夫をどんどん取り入れているという。
「写真部」に代表する部活動をつくって、会社が成長する姿を写真に残して、「感動を記録する」とか、「社内DJ担当制」をつくって、業務中のBGMを流し、担当の頭上には風船を上げるとか。
なんだか楽しそう。
代表取締役の2人が博報堂出身だからだろうか。
なんかリクルート的な仕事面白がり方っぽいのだが、すこしオサレになっている。


と、まあなんだか面白そうでキラキラした感じで一気に読んでしまったわけです。
いくつか失敗談は書かれていたのだけど、もっと大変なことが多かったと思う。
大変だったこととうれしかったことの割合なんて、大変だったことの方が多いのかもしれない。
でも、こんなうれしくて楽しく働けるなら、帳消しになっちゃうのかな、と思ったりしたわけです。
by tkc-blog | 2008-04-29 21:09