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by tkc-blog

ファンドとは何か (カーライル/鈴木貴博)

PE投資会社であるカーライルを分析した本だが。
「ファンド」全般を丁寧に整理し全体を俯瞰できる内容から、PEファンドの背景、そしてカーライルの実ケースに関して時系列をもたせて具体的な分析がされているので、ファンドの概要、PEファンドの実態が理解できる。

最近は、「ファンド」という言葉が一人歩きしてしまっているように思う。
私自身、誰かとファンドの話をしても、いまいちしっくりこない議論をしていたことを考えると、「ファンド」全般をまとめた内容は、目から鱗であった。
ということで、こんな感じ。

 [1]市場性の商品に投資するファンド
  [1.1]投資信託
  [1.2]ヘッジ・ファンド
  [1.3]アクティビスト・ファンド
 [2]非市場性の商品に投資するファンド ←こちらがPEファンド
  [2.1]バイアウト・ファンド
  [2.2]ベンチャー・ファンド
  [2.3]事業再生ファンド

村上ファンドやスティールパートナーズを代表とする[1.3]アクティビスト・ファンドが新聞を騒がせていることから、ファンド=金の亡者、の等式が世間的にできているように思うが。
[2]に属すPEファンド、こと、カーライルに関しては、異なるようだ。
日本代表の安達氏の言葉。

 「われわれは、日本のビジネス慣行を十分に尊重するバイアウト・ファンドをつくっていきたい
 と考えています。
 そのためにも、『日本』であることに、ことさらにこだわりを持ち続けています。
 日本の投資家のお金を、日本人であるわれわれが、日本の企業に投資をする。
 その結果、日本の企業が元気になり、同時に日本の投資家、
 ひいてはその裏にいる日本の消費者の方々にも利益を還元できるようになる。
 私は、カーライルジャパンがこのような形で日本経済に良いインパクトを与えることができる
 と確信していますし、
 今後もこうした志を持って投資活動に精進していきたいと考えています」

どうやら、ヒジョーに熱い人が、熱いドラマを繰り広げているようだ。
少しでも、PEファンドに興味がある人は、この本を読んでみたらどうだろうか。
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by tkc-blog | 2008-06-04 23:00